情熱のバリスタが「エスプレッソ」を淹れる『TENERO ESPRESSO』でイタリアのバール気分を楽しもう

気になるお店
日本でも人気を集めるエスプレッソが存分に楽しめるバール

JR日進駅から徒歩約2分。静かな商店街に立つ『TENERO ESPRESSO(テネロ エスプレッソ)』は、2025年12月にオープンしたエスプレッソバール。日本でも人気を集めているイタリア発祥の「エスプレッソ」を、本場イタリアのバールさながらにバンコ(カウンター)で立ち飲みを楽しめます。新たな魅力に包まれた同店をご紹介します。

本物との出会いが人生を変えた。44歳でイタリアンバールのオーナーに

「いらっしゃいませ」

店内に一歩足を踏み入れると、バンコ越しに洒落たベストスタイルで静かに丁寧に出迎えてくれるのが、オーナーであり、バリスタの山口さんだ。

丁寧で物静かだが、行動力のあるオーナー・バリスタ山口繁樹さん

山口さんと「エスプレッソ」の出会いは、学生時代のカナダ留学中まで遡る。当時は苦くて好みに合わなかったというが、社会人になり、趣味のカフェ巡りをする中、銀座のカフェで運命のエスプレッソに出会った。その味に感動した山口さんは、30歳にしてバリスタに転身。イタリアンカフェなどで修行を重ねていった。

そして2024年、日本初のイタリア認定バリスタ・横山千尋氏がある店に立っていると聞きつけるや、アポなしで訪れ直談判。内容はもちろん、自身の店を持つために「エスプレッソ」について指導してほしいという願いだ。その熱意は届き、横山氏は二つ返事で受け入れてくれたという。

その後、横山氏からの直接指導はもちろん、横山氏が主催するセミナーなどにも参加し、「エスプレッソ」の歴史、技術、そして精神などを学び、2025年12月、満を持して同店をオープンさせたのである。

おすすめは、至福の「エスプレッソ」と魅惑の「カフェ・フレッド・シェケラート」

店内は、テーブル席のほか、山口さんがこだわった木製のバンコ(カウンター)が広がる。その向こうで燦然と輝くのは、イタリアの老舗「ラ・サンマルコ」製のハイグレードなエスプレッソマシンだ。この圧倒的な存在感を放っているマシンから、自慢の一杯が生み出されている。

見ているだけでもカッコいい「ラ・サンマルコ」製のエスプレッソマシン

多彩なドリンクメニューが揃う同店。いずれのメニューもおすすめだが、初めて訪れる方にぜひ味わってほしいドリンクがふたつある。

ひとつ目は、同店の代名詞である「エスプレッソ」。

本場イタリアでも北イタリアと南イタリアでは味わいが異なるというが、同店で楽しめるのは北イタリアのスタイル。豆はイタリアエスプレッソ協会認定の豆「デルスート」を使用しており、苦味と甘み、酸味のバランスが良い、軽やかな味わいが特徴だ。

おすすめのエスプレッソ350円。初めての方には山口さんが丁寧に飲み方などを教えてくれる

ふたつ目は、暑い日におすすめの「カフェ・フレッド・シェケラート」。

エスプレッソに砂糖(スプーン4杯分)と氷を入れ、シェーカーでシェイクした甘くて冷たいドリンク。イタリアの夏の定番ドリンクだが、日本の夏にも最適だ。エスプレッソのコクと甘みが見事にマリアージュした濃厚な味わいは、まるで冷たいミルクチョコレートドリンクのよう。バテ気味の身体をやさしく癒してくれるだろう。

暑い日に嬉しいカフェ・フレッド・シェケラート680円
ラテアートが綺麗なマッキャート・ドッピオ720円もおすすめ
発酵バターを使ったクロワッサン420円。カルボナーラ風タマゴサンドなどのフードメニューもある

Column エスプレッソとは?

今から約120年前、イタリアで「客を待たせず素早く提供したい」というニーズから誕生。最大の特徴は、専用のマシンで9気圧以上の高い圧力をかけ、短時間で一気に抽出することにある。表面には「クレマ」と呼ばれる泡が立ち、豆のオイル分と香りがダイレクトに引き出される。イタリアでは砂糖をたっぷり溶かして飲むのが主流。時間が経つと風味が損なわれるため、出来立てを1〜2分程度で2〜3口で飲み干すのがおすすめ。

エスプレッソは砂糖を入れると甘みのあるダークチョコレートのような味わいになる

本場イタリアのバールのように「エスプレッソ」とおしゃべりを楽しもう!

オープンから約5ヶ月(2026年4月取材時点)。20代からご年配者の方まで、幅広い方々に愛されている同店。テーブル席でゆっくり過ごすのはもちろんだが、ぜひ体験してほしいスタイルもある。それが、バンコでの立ち飲みだ。

じつは、同店は立ち飲みの場合100円引という、本場イタリア流の料金体制を採用している。日本では珍しいが、「人が集まれる場所にしたい」と語る、山口さんの熱い想いも重なったスタイルだ。

バンコで「エスプレッソ」を片手に、バリスタや居合わせた者同士で会話を楽しむー。

そんなイタリアのバールのようなひとときを過ごせるのは、同店の最大の魅力である。仕事の前やお昼ご飯のあと、あるいは休息時にふらっと訪れ、この新しいカフェ体験を楽しんでみてはいかがだろうか。

このご時世に立ち飲みなら割引という嬉しい料金設定
イタリアの音楽が流れるシックな店内。右手にバンコが広がり、左手と奥にテーブル席が並ぶ
注文が入るたびにこのグラインダーで豆をひく
手のひらで慣らすのがプロ
押すだけに見えるタンパーだが、じつは奥が深い
スキルが必要な作業のひとつ
エスプレッソマシンにセッテイング。注文から1〜2分程度で抽出完了
イタリアエスプレッソ協会認定「デルスート」。同店では3種類あるテイストの中でもさらっとした飲みやすい豆を使用している
水はセルフで自由に飲める
奥の入り口から入ったら、まずは右手で注文し料金を支払うスタイル
座席数は12席。あとはカウンターに4〜5人入れる
店内に飾られているイタリアの街やカフェを写した写真。これらはオープン前にも来店し指導してくれた恩師・横山氏が撮影したもので、この店を飾るためのプレゼント
支払いは現金のほか電子マネーも利用可能
エスプレッソ以外はテイクアウトもOK!

<店舗DATA>
TENERO ESPRESSO (テネロエスプレッソ)
所在地:埼玉県さいたま市北区日進町2-1116
TEL:048-606-3578
営業時間:10時〜18時
定休日:木曜日
駐車場:なし(近隣のコインパーキング利用)

※記載されている内容は2026年5月11日時点のものです。営業時間、定休日、価格などが変更される場合がございます。お出かけ前にご確認ください。